昨日の土曜日は一日気になっていた。
大会会場に着いても今一つ出走に向けて前向きにならない。
しかも雨。
まあ、雨はじきに止むと思うけど。
モチベーションは下がる一方。
小学校体育館の山トピさんの場所に行くと皆さん準備完了。
うーん、やるしかないか。
クルマに戻ってとりあえず仕度する。
再び会場、そしてスタート位置へ。
kurisukeさんとスタートを待つ。
大会最高齢80歳の方の選手宣誓は良かった。
遠くてお姿は見えなかったけど、まだ40代、50代の声だったよ。
若いなあ。
自分も見習わなくちゃ。
今回、スタートまでの段取りが悪かったみたい。
押せ押せでカウントダウンもないまま号砲。
自分もモタモタしていたのであまりいいポジションじゃなかった。
走り出して小和田橋への下りで早くも故障個所が疼く。
その後、広徳寺を過ぎたら渋滞。
でも、この体調なら渋滞の方がいいかも。
歩いたり止まったり。
変電所からは渋滞解除、再び走り出す。
今熊山の登り。
なんか力が入らないぞ。
数珠繋ぎでペースは遅いのについて行くのがやっとの状態。
今熊山まで50分もかかってしまう。
その後も数珠つなぎ状態は続く。
入山峠は1時間18分。
せいごさんの応援を頂く。
ここから苦手の峰見通りも前の人に付いて行くだけ。
登り降りの連続。
降るときに故障個所が痛み、登りはパワーなしの状況が続く。
市道山分岐は2時間28分。
いつもより30分以上遅い。
この段階では浅間峠でリタイアか、とすでに弱気。
醍醐丸で休憩&作戦会議をしようと思っていたが、応援者多く大歓声なので先に行くしかない。
この時すでに3時間経過。
今回、水はハイドレーションに2リットル。
SAVAS5本を600mlのボトルに溶かしている。
しかし、なんかおかしいと思っていたらボトルが漏れていた。
SAVAS入りなのでベトベト。
1/3ほどなくなっていた。
ショック!!このボトルで850kcal、1000円のコストだぜ。
仕方ないので途中で一気飲みしてしまった。
その後、浅間峠までの間に何度か座り込んで考える。
「もうやめよう」というのが自分の気持ちの主流。
撃沈しているわけではないのだが。
故障個所も痛むけどこのペースなら行けそうな気配。
そして、故障個所をかばうせいか、大腿四頭筋がピクピクとケイレンの兆候。
だけど足に力が入らない方が気にかかるし気持ちを低下させる。
kryptoniteのお二人、yahusige師、kurisukeさん(みんなアルファベットだ)に抜かされたころが一番沈んでいた頃なのだ。
過去2回リタイアしたけど今でもそのリタイアは後悔している。
今回も途中でやめたらさぞかし未来の自分に怒られるだろう。
怒られるのもやだし、歩いてなら完走できそう。
明日の仕事も実はビビッているが、とりあえずレースを乗り越えよう。
というわけで俄然やる気が湧いてきた。
熊倉山でライト装着。
ヘッドライトとハンドライト。
浅間峠前でライト点灯は久しぶり。
ついでにアームカバーもはめる。
水も確認。
ハイドレーションにまだ1.5リットル以上ある。
水に心配することはなさそう。
本当は、夜間走行になったらメガネをかけるつもりだったけどそのまま進む。
今日はメガネなしでゴールまで行った。
結局、浅間峠は5時間5分(順位1203位)
このペースじゃゴールまで何時間かかるかわからない。
スタートから浅間峠までと浅間峠から月夜見までが同じ時間かかるとすると
5+5+5+3=18?
ヤバイ、これじゃ今年お情けで出させて頂いたTGGの出場が出来ないぞ。(TGGの基準はたしかサブ18?)
年々浅間峠での応援が華やかになっている。
ここは闇にまぎれて隠れるように休まず進む。
もうここからは休憩なしだ。
浅間峠で休憩している人が多いせいかしばらくはバラける。
そして、みなさんのペースが急に落ちる。
自分のペースは変わらないので、ここからはほとんど抜く一方。
やはり、浅間峠でみなさん力を出し尽くしてしまうみたい。
しかし、今年はみなさん明るいライトをお持ちですね。
抜かしても抜かした方のライトが明るくて自分が影になってしまう。
すぐ後ろからついて来ているのかと思い振り返ると10mぐらい後ろにいたり。
3つぐらいライト点けて明る過ぎないか?まあ明るいに越したことはないか。
自分はヘッドライトにハンドライト、もう4年ぐらい使っているかな。
前に人がいる時や登りではハンドライトは消灯。
すっかりこの一年の節電が身体に染みついたよ。
おかげでハンドライトの電池交換はしなかった。
笹尾根あたりはまた前が繋がって来る。
ここからは三頭山までは集団で進む。
このぐらいのペースが今日はいいだろう。
西原峠からしばらく走り三頭山の登りへ。
さてここでディナーだ。
普段はこまめに食するが、ペースが遅いせいかあまり食べず。
SAVAS入りのボトルを一気飲みしたぐらい。
急にお腹が空いて来た。
スニッカーズミニ2個、パワージェル1個、SAVAS1個、そしてパワーバー。
途中、夢中でパワーバー食べてたら根っこにつまずいてコケる。、パワーバーを持っていた右手で思いっきりアッパーを食らう。
目がチカチカしたよ。
後ろの選手たちの嘲笑が恥ずかしい…
三頭山の登りも数珠繋ぎ。
でもこのペースでいいや。
西原峠から三頭山まで1時間17分。
スタートから三頭山まで8時間15分かかる。
よく言われるのはスタート~三頭山のタイム×2がゴールタイムとのこと。
そうすると16時間30分かあ。
あまり足は使っていないので極度な疲労になっていない。
三頭山をスルーして鞘口峠へ降る。
しばらくは単独で降る。
少しスピードは出せそうなのでアップしてみるが、とたんに故障個所が目を覚ます。
「イテテッ!」思わず声を上げてしまう。
こりゃダメだ。
おとなしく降って行き集団に付く。
本来なら鞘口峠からの登り返しはコース中でも嫌なところ。
でも、今日は三頭山の登りもそうだけど力は出ない分、力が余っているようでキツクはない。
見上げると木々の上に明かりが。
「あれ?ここから登りだっけ」と思ったら、いつの間にか雲が切れて月が出ていたのでした。
トレイルの状態は雨後なので、ドロドロの箇所や下りでスリッピーな場面もあるけど大幅なタイムロスはない。
それより一週間前の台風の影響が全くない。
おそらくスタッフの皆様がこの一週間コース整備した頂いたのだろう。
感謝です。
月夜見まで残りの水をチューチュー吸いながら進む。
少し風があり肌寒く感じる時があるが絶好のコンデションだろう。
水も余り気味だった。
月夜見は9時間32分。(907位)
三頭山から1時間17分。
遅いけど渋滞していた割には悪くないタイムじぁないかと自分に言い聞かす。
まあ、ところどころホメてあげないとね。
グロッキーでないので、ゴールタイムは16時間ぐらいかな。
まずは先が見えてホットする。
1.5リットルハイドレに水を補給。
ヘッドライトの電池を交換しやすいようにザックの前のポケット。
食料のゴミをザックに新たな食料をザックのポケットに入れ替える。
月夜見からは、故障個所の痛みも他の筋肉痛個所と混じってさほど気にならなくなる。
月夜見から御前山まではバラけて単独で進めるようになる。
御前山までの登りも毎回苦戦するが大丈夫。
事故現場を振り返って合掌。
とにかく今年もここに戻って来れた。
いろいろあるけど練習も含めて山ラン(ラン出来てないけど)は楽しいじゃん。
上手く事が運ばないからいいのさ、なんて思ったり。
途中、惣岳山まで意外に早く登れて「アレ?もう終わり」みたいな。
月夜見から御前山まで1時間4分。
いつもとあまり変わらないペースだぞ。
大ダワまで降る。
大ダワまでの真ん中あたりで前が詰まる。
大ダワ到着。
御前山から45分。
前が詰まらなかったら40分切れたかな。
大ダワでヘッドライトの電池交換。
パワージェルを食べてスタート。
その後、ゴールまでずっと空腹感があった。
ジェルやスニッカーズミニを補給しながら進んだんだけどね。
ラーメンが食べたくて仕方なかったよ。
大岳山は好きな登り。
結構、ここの登りが好きな人は多いみたい。
だけど、登り口で右足のシューズに石ころが入って、そいつを足の指でいじくったりで集中出来なかった。
大岳山山頂で仕方なくシューズを脱いで石ころを取り出す。
ついでにいつもの写真。
今日はカメラを持っているにもかかわらずほとんど撮影せず無駄な荷物になってしまう。
大岳山からガレ場の下り。
まず、大岳神社に参拝。
ここは慎重に下る。
ここからゴールまで前が詰まることはなく、ずっと単独走だった。
途中のコース脇の水場で水を補給。
ここで、けえこさんに遭遇。
けえこさんは目標の15時間台が確実で早くもおめでとうの握手。
先に進んで長尾平着。
13時間1分。(692位)
月夜見からは3時間29分。
どうやら14時間台は死守出来そう。
浅間峠までの到達時間とその時の気力を思えば上出来じゃないか。
今回はつくづくリタイアしなくて良かった。
自己ベストの達成のため、攻めて攻めての撃沈・リタイアなら納得できるが、そうじゃないからね。
日の出山まで進むうちに、まったくオイラもしょうがないなあ。
明日の仕事のために、ゴール後のスケジュールを考えてやがんの。
レースに集中しなきゃ、レースを楽しまなきゃ。
長尾平から日の出山到着は24分9秒。
今年も夜景が見れた。
あとはひたすら走る。(ゆっくり)
ゆるい登りも走る。(ゆっくり)
ここからゴールまで一度も歩かなかったのは、最低限の意地か。
タイムは遅いけどね。
結局、ゴールは14時間41分52秒。(617位)
なんとかゴールで来て良かった。
こんな時間なので知り合いはいないと思ったけど、kurisukeさんとヒゲさんが祝福してくれた。
主催者の皆様、応援して頂いた皆様、選手の皆様、ありがとうございました。
また、来年もがんばります。
<ウェア>
フラッドラッシュスキンメッシュ+TREKNAOさんのシャツ
フラッドラッシュスキンメッシュ+ランパン
途中でCWXのアームカバー、手袋
ファイントラックのソックス
シューズはアディゼロXT3(試し履きの時はしっくりこなかったが、今回はグッドだった)
<水>
ハイドレーション2リットル
ボトル600ml(SAVAS5個溶かしたが途中で漏れてしまい1/3損失)
<食料>
SAVAS3個
パワージェル5個
パワーバー1個
スニッカーズミニ5個
*あまりはスニッカーズミニ1個だけ。(不足気味か)
<装備>
ザックはリアクター(そろそろ引退か)
トレントフライヤー(上)*使用せず
ヘッドライト(ジェントスの700何とか、もう忘れた)
ハンドライト(ジェントスSG309)
スマホ、現金、車のカギ
手ぬぐい
日々のトレーニングはこちらで。
naoのジョグノート
私も後方からくるライト→脇で待機→振り向く→ランナーさん遠い…何度もやりました。みなさんとてもいいライトをお持ちってことなのでしたね~(笑)
この1~2年のLEDの進化は凄いですよね。
昼間のように明るく、かつ電池の持ちもいいみたいですよね。
あまり明るいと夜間走行の意味がなくなりますよね。(笑)
ロートルなので闇に紛れてコソコソ走るようにしますよ。
しかし、状態の悪い中でも、15時間以内にまとめるあたり、本当にさすがとしか言いようがないですね。歴戦で培った登りの自力とスタミナが根本的に違うのですね。
今回もお会いできず残念でしたが、そのうちどこかでご指導いただけることを、楽しみにしております。
なかなかお会いできませんねぇ(笑)
お探ししていたのですけどね・・・
お話したいこと沢山ありますよね。
まっ、この辺が実力でないでしょうか。
でも、落ち込むことなくまた次に進みますよ。