nao山に行く

2016年正月明けにくも膜下出血で生死をさまよう。なんとか生還し山のレースに再チャレンジ目指しています。
神宮外苑24時間チャレンジ
最近はウルトラマラソン人気も人気上昇中。でもまだ24時間走に手を伸ばす人は少ないようである。挑戦するなら今のうちかも。今回は来年の世界選手権が中止で予選は兼ねていなかったが、神宮外苑は24時間走の日本選手権という位置付けのようである。
また、同時に12時スタートの50㎞走、17時スタートの12時間走、23時スタートの6時間走というカテゴリーもある。
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毎年、秋に実施されているが今年は12月の年末に近づく19日(土)11時がスタートであった。時期的に寒さも気になるレースとなる。寒さ対策といっても早朝走る恰好を用意すればいいだろう。問題は24時間外にいることだけど、大都会なので山に放り込まれるよりは楽だろう。

9時半頃、会場に着き受付。昨年は荷物置き場が一杯だったが、今年は余裕があった。すでに着替えもして来たので、ゼッケンとチップを付けて準備完了。この世界はチームの方も多く、みなさんお馴染みのようだけど、お知り合いのいない自分はやることもなくブラブラしていた。トイレに行こうと歩いていたらヤッさんが歩いて来た。なんとレースが始まったら渡すことが出来ないからと食料を持ってきてくれた。小江戸大江戸に続いて感謝です…
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10時半過ぎに開会式が始まりスタート位置に着く。出走者は男子114名女子22名の計136名のよう。その他にハンドラ―と呼ばれる選手のサポート者が20名ぐらいいたかなあ。まあ、実力のない自分にはハンドラ―はお呼びでない。
11時スタート。1周1325mを反時計回りにひたすらに周回を続ける。早朝ランと同じようにガーミンで1㎞ごとのラップを計って参考にする作戦。最初はキロ5分45秒のつもり。最初はジャストキロ6分だった。スタートロスもあるから同じペースで進む。次の1㎞、キロ5分41秒。以下このペースを続けて走る。
でも、最初のうちは抜かされることが多い。だけど慌てない。みんな速すぎるのである。

今回は、なるべく早くから給水、給食をするつもりだった。そのため40分で一回目のピットイン。アクエリアスとパン、おにぎりを食べる。まだこの段階でエイドに寄る選手はいない。
やはりさすがのスポーツエイドジャパン御一行様である。エイドの内容はピカイチである。地方から来たと思われる選手が『ここのエイドいいわ』と言ったのを耳にして、内心『そりゃそうだスポーツエイドジャパンだぜ』と胸を張ったり… スタッフの皆様は選手以上に寒くて眠くて大変ご苦労されたと思います。とても感謝です。

ウェアは、キャップ、首に手ぬぐい、上はアクティブスキン+長そでシャツ+TREKNAOユニフォーム、下はインナーパンツ+シャカシャカパンツ、シューズはHOKAラパヌイ。
まず、分かったこと。冬でも日中に走るのは暖かいということ。しばらくグローブはポッケの中だった。

最初の10㎞は60分かからないぐらいだった。キロ6分で行くにはエイド時間もあるので5分45秒ぐらいがちょうどいい。最初のペースとしてはまずまずかな。
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コース状況は、絵画館の周りを一周するコース。うわさ通り取り壊ししてしまった国立競技場側に会場がある。こちらは南側で日当たりも良く暖かい。でも信濃町側のバックストレートは逆風になり走りづらい。なので本部会場付近に戻るストレートは追い風気味で走りやすくなる。ガーミンで見たら1~2mぐらい信濃町側が高くなっていてるのでやや下り基調か? 信濃町側の駐車場入り口手前の歩道に舗装の修理の後があり、そこを通る時につまずかないように気をつけなくてはならない。

これがいいのは、時間が経つにつれて疲れて来ても本部会場前を通る時には走りやすいので、『もう一周』と気持ちが強くなれること。逆の方に本部会場があったらついついエイドに寄ってしまったかも。

13時スタートの50㎞走が始まると、短距離選手に抜かされるがごとく抜きまくられる。14人のエントリーのうち10人はフルマラソンのタイムが2時間33分を切っているようである。間違ってエントリーしたら大変なことになるので注意である。またドーハの世界選手権の予選も兼ねていてレベルが違う。もっとクローズドサーキットで別な場所でやればいいのにと勝手なことを思ったり。

スタートは昼間の11時なので日が暮れ始める16時頃までは割と元気。この辺までは1時間に10㎞はキープ出来ていた。17時までの6時間はキロ5分台で走れていた。
偉かったのはガーミン君だった。今回のガーミン君の言っている距離はオフィシャルの距離とほぼイコール。一週ごとに計測マットを通過。前方のモニターに距離、周回数、時間が映る。モニター画面のが47.7㎞、ガーミンは47.6㎞となかなかやるじゃんとホメたり。どうやらガーミンは山より平地の方が得意のようで自分とは逆である。
心拍数は上げないので心拍数管理はするつもりがなかったので、心拍ベルトは付けなかった。

日が暮れる頃にはだんだんくたびれてくる。kurisukeさんご夫婦の応援はこの辺りじゃないかな。この頃はダレないように気持ちが入っていた。

17時前には真っ暗になり深夜の戦いになる。この辺りまでは1時間に一度のエイドを続けていたがペースを維持するのが苦しくなって来た。自然とキロ6分を越えて来たのはこの辺りかな。
ブログで目標は180㎞。あとは200㎞にどれだけ近づけられるか、なんて書いたけど、ずばり目標は200㎞である。エイド・トイレ諸々含めキロ7分12秒をキープしなければならない。走力のない自分には厳しいところである。
12月に入って300㎞走ったが、とにかく足を蹴らない、足は地面に着くだけというのを意識した。同じ動きが続くのでたまに手で足、腰、肩、腕を叩きながら走る。足さばきも小刻みにしてみたり。

17時を過ぎたらそーけん練を終えたメンバーのみなさんが応援に来ていた。声援には本当に感謝です。ちょっと苦しい時間帯だったので助かった。
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写真はsasashin女史より。

20時ごろにまだそんなには寒くなかったが、自作ジェルを補給するついでにウィンドブレーカーを着る。寒いけど動いている分には大丈夫である。この時点で明け方になっても寒さは平気かなと思った。
走りながらずっと考えていたのは、例えは20時が過ぎて9時間経過。あと15時間だという、あと何時間走れば終わるということではない。目標が200㎞なので12時間で110㎞と思っていた。9時間で85㎞走った。じゃあと、12時間になる3時間で25㎞走れるか、ということ。200㎞の残りの距離と残りの時間を常に気にしていた。そのためには、エイドのロスもあるのでキロ6分台をキープし続けなければならない。

暗がりはいつものランで慣れているはず。でも、意外と路面は暗かった。マイコースのプリンスの丘あたりの方が断然明るい。これは予想外だった。でもたいした影響はない。一応、暗くなってからメガネもかけた。

20時を過ぎると17時スタートの12時間走の選手がプラスされたが、徐々にコース上は寂しくなる。途中で止めるなら電車が動いているうちがいい。
食料は、上述したようにエイドは充実していると思っていたが、自作ジェルをペットで2本用意して12時間ごとに一本ずつ飲むつもりでいた。今回は、だいぶ胃腸の調子が良く何を食べても快調だった。

気にしていた100㎞は10時間21分だった。70㎞以降はキロ5分台を保てなくなったけど、100㎞を9時間台で走ることは出来そうな気がした。まっ、現実は甘くないだろうけどね。

11時間過ぎに足底が痛くなった。躊躇せずスティンソン・エボに履き替える。この時の1kmのラップが14分越えで最遅になった。

1.325㎞の周回で前後にゼッケンがあり、大きくフルネームが書かれている。なので自然と名前を憶えて行く。同じメンバーに抜かされて、同じメンバーを抜いて行く。
男女のウルトラのトップランナー達が歩いていたりペースダウンしたりしている。抜かす時に一瞬、躊躇してしまう。調整ミスか故障かは分からないけど、優勝・入賞という目標は無くなったにも関わらず周回を重ねている。これには胸に迫るものがあった。24時間走は、例え100㎞だろうが250㎞だろうが休まず周回を重ねた者が勝利者なのだ。深夜の時間帯はグッと選手が少なくなったが、遅々たる歩みの選手を抜かすたびに『オレもがんばる』と思った。
そして、一番リスペクトしたのは、77歳の最高年齢選手である。昨年もお会いしてお声をかけて頂いた。たぶんほとんど休まれなかったと思う。何度も抜かした。背中に迫るたびに『オレは今ここでペースダウン出来ない』という励みを頂いた。果たして20数年後オレは肩を並べているだろうか?そんなことも考えていた。まだまだその背中は遠く追いつけないのである。
24時間走は同じコースを周回し続けるので、他のレースでは味わえないことが体験できる。

23時前にこれから東京~箱根挑む新撰組さん一行様が応援に来ていた。
12時間は113㎞だった。まずは思惑通りである。が、足はいっぱい。でもまだキロ6分台をキープ出来ている。
23時で6時間走の選手のスタートになる。出場者は少ないみたい。12時間走の選手もこの辺りでペースダウンしている選手が目立つ。
午前0時を過ぎるとガクンと選手は少なくなる。24時間走は12時間を過ぎてから勝負と言われるがまさにそうである。眠くてフラフラしている選手もいる。幸いに自分は前日にいつもと同じ6時間程の睡眠が出来たので大丈夫。この辺はキツイが打たれ強さがあるぜ、と自画自賛してモチベーションを上げていた。

でも、140㎞を過ぎるととうとうキロ7分台に突入。まあ、仕方なし。エイドの頻度も多くなる。乾燥しているせいか喉が渇く。暖かい飲み物もあったけど、飲むのに時間がかかるのでコーヒーを1杯飲んだだけ。あとはコールド。主に麦茶、アクエリアス、コーラといったところ。
トイレ休憩は小だけ6回ぐらいかなあ。お腹は重くならなかった。
エイドでストレッチしてから出て行くが、このあたりになると走り出しがぎごちなくなって来る。しばらく走ってこなれて来る感じである。日頃の股関節のストレッチの効果か、股関節が痛くなることはなかった。
しかし、夜が長いよ。冬至が近いからなあ。

5時になるといつも走っている時間帯になる。寒いけど武蔵村山ほど寒くない。なので用意したホッカイロは使わなかった。でも、頭が冷え出したのでニット帽とネックウォーマーをする。冷えには気をつけなきゃね。
少し眠くなっていたが、この時間帯になると目が覚めて来た。やがて6時が過ぎて徐々に明るくなり始めた。ようやく暗闇が終わりである。

7時なると明るくなり、いつの間に選手が多くなっていた。
自分は、すでに限界が近づいてきている。あと4時間で25㎞ほど。180㎞はクリア出来る。あと25㎞だけどもう歩きたい。歩いたら200㎞は行かない。がんばりどころである。

本当に残り4時間が辛かった。苦しかった。痛かった。180㎞が目標だったら歩いたよ。でも、この競技は何度も自己ベストをチャレンジ出来るような種目でない。今回で決めなきゃ次はないと思っていた。

残り3時間で18㎞。この1時間はがんばった。残り2時間で11㎞。この1時間もがんばった。誰か代わりに10㎞走ってくれい、なんて思ったり… 200㎞は見えたけど、もう足が痛くて走りたくない。左ひざが痛い。左ももが痛い。右の足先が痛む。
でも、自分は必至こいて走っているが、周りの選手は元気になって来ている。残り1時間で3.5㎞まで詰めた。

そしてガーミンが200㎞を知らせたのは計測マット目前だった。モニター画面を見る。『200.』の文字が見えた。やった!
もうヘロヘロ。でも時間はあと30分近くある。残り1時間になってからギャラリーが多くなっていた。
今まで歩いていた人や抜かしていた人がペースを上げてる。みんなに抜かされる。これには納得出来んなあ。見学に来た人からみれば、明らかに自分は負け犬である。M嬢も応援に来てくれたがいいところが見せられなかったよ。トホホ… 

最後の一周になって、神宮外苑並木道の所で24時間選手を応援していた女史に、御礼の挨拶をした。誰を応援していたか知れないが凄いなあ。
24時間は大会本部より300mほど手前で終了。ガーミンでは202.5㎞なので公式距離も同じぐらいだろう。
終わったら倒れ込むかと思ったが、倒れ込むより早く着替えたい。
表彰式もあるようだけど、それどころではない。必死こいて着替えて、激痛の身体で帰った。
あまり感慨とかはなかった。とにかく早く家に帰りたかった。

主催者、スタッフ、応援のみなさま、ありがとうございました。


レース当日は、次の日はどうなるものかと思った。でも、意外と思ったほどの筋肉痛はなかった。昨日は少し走ってみた。
だけどダメージは大きいに違いない。しばらくはおとなしくしていた方が良さそうである。

*後記 正式記録202.482km 24位/114人(男子)


by nao-yamaniiku | 2015-12-22 23:56 | 24時間走 | Comments(6)
Commented at 2015-12-23 10:13 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tazoe at 2015-12-27 15:48 x
24時間走、もはや一つの“哲学”ですね。

今回の叙述は、本当に胸に迫るものがありました。
単調な1.3キロの神宮コースで目にするものすべてが、光り輝いているようですね。
おつかれさまでした。
Commented by nao-yamaniiku at 2015-12-28 11:03
鍵コメさん

ありがとうございます。
Commented by nao-yamaniiku at 2015-12-28 11:05
tazoeさん

ありがとうございます。
だいぶダメージが残っているようです。今はリハビリ中、休養中です。
来年のことを考えてますが、思いつきません。まあ、年内は大人しくしてます。
Commented by みよっちゃん at 2015-12-28 15:44 x
ブログ見させていただきました。
神宮外苑出場者ですが、出てきた方々の諦めない姿勢や応援で最後までコースにいれたと感じました。特に24時間応援の方には本当に感謝です。
癒されました。
Commented by nao-yamaniiku at 2015-12-28 21:50
みよっちゃんさん

24時間走は、普通のレースと違って全員の選手と何度もお会いするので、励みになりますね。スタッフや応援の方も、今回は選手以上に寒かったと思いますので、感謝の気持ちでいっぱいです。
もう、今回でいいかな、と思っていましたが、問答無用の走力を試されるこのレースに日が経つに連れ魅力を感じて来ています。
お疲れ様でした。
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