モチベーションが上がらず当日の朝を迎えた。昨日は雨が降ってる時は寒かった。でも、今日は一転、日差しがジリジリと差すような天気になった。
控え室の体育館は蒸し暑かった。そのせいか逃げ出した人が多く、11時半も過ぎるとだいぶ空いて来た。おかげで暑さ解消。12時過ぎまで待機していた。
トイレに寄ってスタートゲートに着いたら10時間の最前列にいる面々に拉致された。
*ここに写っている人全員、撃沈でした(笑)
暑かったので、レースウェアを羽織っていた。
もちろん、整列する時はノタノタ歩いていつものポジションにした。
しかし、1時間近く炎天下に晒され暑かったよ。
13時スタート。
しばらくは、抜かされる一方。人を押しのけて前に行くいつもの景色もあり、がっかりだよ。ここで局地戦しても仕方ない。
でも、早くも広徳寺先で渋滞。ピタリと動かなくなった。これは酷かった。後ろの選手は大変だったろう。
でも、そのおかげ、と言っていいのか、ここでシングルトラックになるので、入山峠他で渋滞はなかった。
作戦通り派手な動きはしないで、淡々と前の選手に着いて行く。それでも心拍数は170近くになってしまう。今熊山の登りで汗びっしょり。
新撰組さんから
妙な動きなのは、気になっていた会社メールを確認していたのである。全くしょうがねぇなあ。
入山峠まで渋滞もあり1時間8分もかかってしまう。なんとなく全体のペースは自分も上がらないが、他の選手もそうみたい。
さて、峰見通りがポイント。昨日のブログ通り数珠繋ぎの数珠になるのである。しばらくするといいペースの女子選手がいた。彼女が目の届く位置につけた。トレイルをする女子はペース配分がジジイにはちょうどいいのである。
給水はこまめに。食料はゼリーと自作ジェルドリンクを摂る。浅間峠までに自作ジェルドリンクペット一本分500mlを摂る作戦である。カロリーは約600kcalある。
この辺は暑かったなあ。でも、なんか行けそうな足の感じだった。ここまでは...
市道山分岐まで区間54分といつもと同じ。
前後に選手はいるけれど例年ほどではない。
いい感じで来たけれど、我慢出来ず、ぐんぐん進んでペースメーカーの女子をパスしてしまった。これが敗因。
15kポスト辺りでリキさん登場。『ハリ天さん、すぐ前にいるよ』と余計な情報。さらに醍醐丸で応援していたハリマネさんが2分差だって... よせばいいのに追いかけてしまうよなあ。
その後、追いついた選手達からもハリ天狗師情報を知らされるのであった。
醍醐丸まで区間33分。
ハリマネさんより頂き。
当然、オーバーペースはすぐに身体に現れる。連行峰の登りで痙攣っぽくなる。途端に力が入らなくなってしまう。
それでも、なんとか痙攣ポイントの軍荼利神社の登りはクリア。祠に頭だけ下げる。
しばらくすると、モーリーくんに追いついた。足の故障箇所が良くないようである。しばらく彼は後ろからついて来たが、ライトを取り出す間に先へ。そしてフィニッシュまで二度と見ることはなかった。外秩父と同じ、オレ様に会うと復活するのである。
浅間峠で山トピ・青梅トレラン部御一行様の声援を受ける。手前のけえこさんの声も大きかったなあ。有難い。
浅間峠3時間50分33秒。406位
遅せぇなあ。でも、最近のタイムである。
日原峠がライト取り出す場所だけど、薄暗くなったので手前でザックを下ろす。
久しぶりのぶっつけヘッドライトである。家で締め付けを調整したけど、少しキツイ感じ。メガネと干渉もする。でも、いいや。結局、さほど気にならなくなった。
でも、だんだんとガスって来る。トレイルも泥濘んで来る。目の前しか見えないので、どこを走っているのか分からない。よく知っている道だけどロストもした。
足も攣り気味でペースが上がらない。抜かされることが多くなる。滑って転んで痙攣くんが眼を覚ます。
丸山からのトラバースで転倒した痙攣は酷かった。起き上がれず。攣ったままズルズルと泥で滑って斜面を落ちて行く。後ろから選手が来てびっくりしていたよ。
三頭山の登りも全然ダメ。
寒さは感じなかった。ライトを取り出す時、アームカバーを出したが、転倒怪我防止の役に立った。足は生足。これはダメだね。スキンズのカーフタイツはあるけれど、初期のなので誰も履いている人がいないから恥ずかしいのである。ふくらはぎの筋肉をケア云々より、自分の場合、こういうコンディションでは怪我防止のために履いた方がいいね。スネは傷だらけ泥だらけになってしまった。
三頭山の登りで、唯一の固形食のデニッシュパンを食べるけど、パサパサして喉を通らない。毎回、こんなこと言ってる。今度はしっとり系のパンにしようね。
三頭山の登りは西原峠から区間58分。
50分がマイペースなのでだいぶ遅い。でも、いいや。
問題はフィニッシュタイムである。すでに6時間36分。ヤバイぞ。13時間オーバーか?
三頭山からの下りも途中までスリッピーなので恐る恐る。走れるようになると、ずっと後ろが気になっていたので『前は見えないですねぇ』みたいなことを言った。答えたのは、やはりやっサンだった。実力者の彼も故障でキツかったようである。途中で足が攣ったところで彼は先に行ってしまった。
鞘口峠まで降りる。でも、いきなり登り始めない。何度も鞘口峠からのクソ登りで大痙攣をしているからね。少し足を伸ばしたりして出発。ゆっくり登る。なんとか登り切って走れる区間へ。ここも前が見えず、転倒すること数度。抜かされることたくさん...
新標識も今回に限ってだと思うが、ガスが酷く小さくて確認しずらいことがあった。白い部分は光を当てると確かに反射するが、ガスで光が届かず。
雨は降っているようだけど、小雨であまり気にならなかった。
第二関門7時間49分50秒。314位。
浅間峠から3時間59分もかかる。
抜かされた覚えしかないが順位は上がっている。
ペットにポカリ500ml、ハイドレに水1リットルを給水した。ハイドレは500ml以上残っていた。すごいじゃん。
給水したらすぐに出発する。休まない。時間が惜しいのである。どうせペースは上がらないし。
御前山までも霧が酷くどこにいるのか良く分からなかったなあ。足元しか見えない。
でも、どうやら痙攣もピークは過ぎたよう。少しまともに走れるようになる。
喘ぎながら登り、例の事故現場で合掌。今年で10年。あの年は腰痛が酷くてエントリーしなかった。いや、走れなかったのである。10年後もレースに出てるなんて考えなかったなあ。
この辺りになると人が少なくなり、みんな厳しいレースだと思い始めた。
御前山からの下りはコンディションが悪く慎重に...下りは苦手だけど、この状態だと、自分レベルの下りが上手な人と大差はない。でも、後ろから選手が迫っていないか気になるのは、チキン野郎のいつものことである。振り向いたら尻餅をついたり。前を見て集中しろだよ。
やっと鞘口峠に下りて来た。御前山から42分かかった。まあ、仕方ないか。
トイレに寄り、ヘットライトの電池を交換する。ここで電池交換するのが毎回のレースパターンである。そして、初めて座り込む。
大岳山へ向けて進む。
しばらくするとやっサンがまた追いついて来た。大ダワでダウンしていたよう。
大岳山の登りは意外に早く山頂に着いた。
ここからの下りは道が悪く歩くスピード。集団になって進む。自分としては都合がいい。
しかし、下り難かった。
綾広の水場は給水待ちが6名ほどいたのでパス。ここで給水しないのは初めてである。時間が惜しい。inoxを探った感じではまだ水はありそうだった。
情けなことに長尾平までの平坦地で何人も抜かれてしまう。がっかり…
第三関門11時間19分2秒。順位248位。
あんなに抜かれたのに順位は上がっている。
第二関門から区間3時間30分もかかる。
12時間台を出すのにあと1時間41分。微妙な感じ。
ここからは気持ちを込めて走る。
日の出山もまあまあいい感じに登った。
山頂で声をかけられたら弟子(自分のでなくビルダーさんの)だった。
9時間台を目指していたが撃沈したよう。今日は実力者が撃沈すること多かったよう。
日の出山でようやくガスが切れて遠く夜景が見える。
ここからは見通しも良く走る。とにかく走る。緩い登りも全部走る。
最後まで全力でフィニッシュした。
12時間54分50秒。順位230位。
生足は傷だらけになってしまった...
ヘロヘロの2人です。
ハリ天狗師とは4分差で追いつかず。後ろのモーリーくんがジイさん達を笑って見ている。
(ハリマネさんより頂き)
2年前の11時間37分の時の順位は291位だったので、全体的にキツイレースだったよう。
これで20回エントリーのうち、16回完走。3回DNF。1回DNSとなった。
レースをしながらいつまでこれに出るの?と考えていた。ハセツネは24時間で制限時間は長い。でも、いつかは24時間をオーバー、またどこかの関門にかかるに違いない。それがいつかは分からない。でも、それまで続けたいかな。
出来れば関門にかかっても『来年こそは‥』と思えるようになりたいものである。
自分の目標は12時間54分切りになった…