nao山に行く

2016年正月明けにくも膜下出血で生死をさまよう。なんとか生還し山のレースに再チャレンジ目指しています。
トレニックワールド彩の国100マイル
全然、ダメでした。
このレースを申込んだのは昨年の12月6日。以来、彩の国100マイルを常に念頭に入れて練習してきたつもり。結果が全く出なかったのは、やって来たことの何かが間違っていたからだろう。いろいろ思うことがあるけれど、病気と歳のせいにはしたくない。それを理由にするとここで終わってしまうからね。
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inoxに付けているTGGのゼッケン『nao山に行く』とチビちゃん人形でお声をかけられることが多い。以前、レース中にnaoさんは分かるようにして欲しいと言われたことがあった。いつもタイムを記しているので目標になりやすいようである。当てに出来ないけれど...

レース前、レース中、レース後にたくさんのお知り合いの方々、ブログを見て頂いている方々からお声をかけて頂いた。また、病後、初めてお会いする方からは回復のお祝いのお言葉を頂いた。応援頂けるというのは嬉しいものである。あまりいい返答は出来なかったけれど、感謝、感謝です。

前日の睡眠はたっぷり。疲労なし。体調は良かった。病後一番いい状態だったと思う。ダメレースだったけれど、これが次に繋がるよ。きっと。自分としては良かったことなのだ。
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ガーミンで計測しなくても、リアルタイムで記録が見れるのはいい。(男女別順位)でも、レース中は見なかったけどね。
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スタートは7時。
スタートから自分が思っていた100マイルペースに持ち込める。レース出場者は男子159人(プラス女子はたった7人)で、この人数ならストレスはない。
山に入ると、ほぼ単独走になり思惑通りである。チキンは人と一緒では生気を取られてしまうのだ。

暑さについて、みんないろいろ言っていたが、盛夏の夏ではないので『暑いぐらいがいいんじゃね』なんて思っていた。でも、汗はダラダラ垂れる。日焼け止めにワームカバーをしていたが、12時ごろに下げた。
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くぬぎ村、慈光寺とエイドを抜ける。
今回のエイドでのお約束は、inox(ザック)を下ろして休むこと。いつもはレース中、inoxを下ろすことはないが、これも100マイル対策としたのだ。
レース終了までお腹は減り気味だったので、エイドではいつもより食べた。携行食はゼリーを4個ほど。ノース1周目、51kmでエイド間で食べるつもりでいて、実際、その通りにした。エイドでの食料には不満なし。エイドの度に違う食料だったので良かった。

最初の難所は笠山への登り。この区間でペースが上がったのかキツく感じた。ここの登りは他の選手もそう感じたみたい。ここで足がパンパンになりケイレン気味になってしまった。

堂平のエイドに着く頃は、まだ29kmほどなのにグロッキー気味になってしまった。先が思いやられる。
慈光寺で1リットル以上水を用意したが、このエイドまでで空っぽになった。
ここまでで5時間40分ほど。昼ごろで最も暑い時間帯である。

エイドを過ぎたらすぐにケイレン。我慢して進んでいたら大ケイレン。林道で倒れ込んで足を伸ばしてしばらく座り込む。あちらこちらピクピクしてやがる。あーあ、100マイルでケイレンは考えてなかったよ。そんなにスピードを上げてないし、上の表を見れば分かるけれど、堂平までは159人中130位と相当後ろの方だぜ。
久しぶり大ケイレンで太ももの裏、ふくらはぎ、すねと全部。両足のあっちこっちでピクピクするという忙しさなのだ。
先月のレース、名栗では今日より全然ペースは速いため、ケイレンしたが今日ほど激しいことはなかった。OTKではケイレンなく、ゆっくりならケイレンはないものと思っていた。やれやれだよ。

まだ、30kmぐらいなのに、すでに投了気味である。それでもこの辺でのリタイアは帰りが面倒なので一周は回るしかない。

ケイレンはしたが、体力は使い切っていないので身体は進める。この辺がもどかしい。それにこの状態はそのうち終わり、復活するのがオレ流のはずだ。いつものように辛抱あるのみ。

しかし、分かっちゃいたがコースは厳しい。ノースの方は走れるということだったが、オレレベルでは、走れるところは歩いて休憩ポイントだよ。
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大野峠からつつじ山を登っていたら、サプライズのtazoe氏の冷たいコーラで生き返った。すごいナイスなタイミングで助かった。
この間に、100kmのトップ、その時はそーけんさんに抜かされる。『登りで歩いちゃいました』だって。『登りは10m前から歩き出すのが普通』というようなことを言っておいた。正しいだろう。

飯盛峠、7時間56分。
1周目9時間そこそこという思惑はまぼろしとなり10時間に軌道修正。実力不足なのだろうが、予測と1時間も遅くなるのは納得出来ないなあ。
この時点でその後のサウス12時間はきついと思った。それでもどこまで行けるか...

飯盛峠からの下りは、3人ほど100kmの選手に抜かされたが、ほぼというか全くの単独走だった。ここまでニューサンピアまで下り基調で飛ばせる区間だったが、ケイレンした大腿筋が痛んでスピードを出せなかった。これがいつもと違うとこ。復活がないなんて… ここの区間はあまり覚えていない。覚えているのはガーミンの充電をしたこと。こういうところはちゃっかりしているのである。最後のロードは走りきって1周目終了。
ノースコース9時間49分。かろうじて10時間を切っただけ。
累積標高はマイガーミンで3126m 。主催者は2920mと記していたが205m多かった。マイガーミンの方が正しいと思えるようなコースだった。

ノースはウォーミングアップという目論見は超甘く、当然と言えば当然だけど、1レース全力で走ってもうおしまいという状態になってしまった。
2周目の制限時間の22時間まで12時間しかな。余裕がないのでさったと仕度する。体育館は何人も人はいず。あまりに選手が少ないので、ここに入っていいの?という感じだった。これがこのレースを象徴しているかな。レース中もほぼ単独が続いた。
カレーを食べて、自作ジェル入り飲料をinoxに。ジェルを4個補充。そしてライトの電池を補充。当初考えていた着替えはランパンだけ。膝が隠れるいつものを履きかえた。上は着替えず。そして出発。

青梅トレラン部の応援を頂きニューサンピアを後にする。さっさと仕度したつもりだけど、18分もかかっている。
サウスの方は試走もしているし、それ以外でレース、ロゲ、練習などで知ったコースになる。
気持ちの方は、わりと前向き。この時点では体力はある感じだった。

桂木観音まではさほど難しいコースではない。でも、登りはなんとかなるが下りはどうも痛んで走れず。ここでペーサー付の100㎞女子トップに抜かされる。100㎞は9時スタートなので2時間の時間差を詰められているのである。落込むよなあ。でも、オレはオレ、いいのいいの…

桂木観音に着くと、100マイルの選手が数人、リタイアの相談していた。まあ、この時間だと完走は難しからね。自分はここで止めるつもりはない。
このエイドでライトの準備をする。腹にジェントスを巻いて、ハンドライトはinoxのポケットに入れる。

いったん下って、途中で腹ライトを点灯する。そして四寸道から関八州見晴台までの長い登りが始まる。自分としては悪いペースだと思わないが、どうもタイムに繋がらない。今日はずっとこんな感じだった。コースが難しいということもあるが、それだけじゃない。じゃ、なんだろう?分からん.
ここの途中で走行距離が60㎞を越えた。病後、最長距離は途中でやめた24時間走の約60㎞だった。病後ということもあり神宮24時間走の時は、家族の大反対があった。実は今回も反対… いかんかなあ。でも、歳を取る前に挑戦すべきものはしたいしね。57歳というお年は微妙な時期である。

関八州の見晴台から高山不動へ下ってエイドへ。このレースコースのいい所はトイレがたくさんあることかな。里山の遊歩地としてコース上にたくさんトイレは完備されている。だけどコースそのものは、山深いということはないが、アップダウンが厳しく、急登急坂多数である。この一帯の山特有のガレ場ばかりで降りにくい。しかも何度か書いているが、難しい方へ難しい方へとコースは誘導されている。100マイルは、逆に優しい方へと誘導して欲しいが、これが本来の山のレースなのであろう。走れるところは少ない。

UTMFのように世に知らされ出場する憧れはあって、足に覚えがあれば完走は難しくないとうことはまったくない。人気はイマイチだし完走は出来ない。昨年の完走者ゼロから今年の完走率は9%だったよう。これじゃ出場者を選ぶよね。

さて、ここからがさらにキツイコースになる。
パノラマコースを下って、西吾野駅そばを通り子の権現の登りに入る。ここの登りは長く感じた。夜になっても気温は下がらない。汗は引かず額から流れ落ち続けている。
今回は水の消費は激しく、試算すると行動中に6リットル以上。エイドで2リットル、合計で8リットルは給水したと思う。
食料は、1周、2周とも持参したジェルを4個ずつ。エイドではいろいろ食べた。胃腸の変調はなし。一度、エイドで急激に食べ過ぎてむせただけである。禁酒の効果が続いていると思いたい。

深夜の子の権現の鳥居をくぐり抜け、竹寺への下りが始まる。この辺は、翌日の21日(日)開催のスポーツエイドジャパンの大会コースとダブるところで、両方のコース案内がある。両方とも盤面は黄色なので一瞬、戸惑うが事前に情報があったので問題ない。

そして竹寺エイド到着。15時間59分。2周目関門時間まで5時間である。厳しい…

それでもなんとか22時間に近いタイムで走りきりたいと思ていた。
体力的にはまだいけそうだけど、足がついてこない。
まず、竹寺から前坂方面の集落に向かうコースは、クソッタレコースである。道路を通してくれればいいのに…しかもここの下りはえげつないのだ。
案の定、この下りで尻もちをついた。だけど、何度もつまずいたりよろけたりしたけれど、転んだのはここだけだった。
そして、ここから大高山、天覚山のアップダウンの激しいコースとなる。
今回は腹ライトは失敗か。上り下りが多過ぎて、その都度ライトを上に向けたり下に向けたりの調整が必要だった。このコースはヘッドライトの方がいいかも。
ハンドライトは上りが急登過ぎたり、下りも急坂が多くて使いずらかった。

大高山は両腕も使って登る。今回、バーチカルのようにこういったケースも何度かあった。
竹寺から吾那神社までの時間帯は23時から2時ぐらい。完走は出来ず、タイム的に関門時間の22時が難しいとなると集中力がなくなる。そうなると眠くなって来るのである。暑いぐらいなのでそこらへんに寝こるがると気持ち良さそう。そういう選手もたくさん見かけた。

天覚山の頂上からの下り。本来はホッとするところであるが、これまたザレて急坂なのだ。まったくこんなのばっかり。
ようやく東吾野駅を通り過ぎて吾那神社エイドに到着した。
19時間13分が経過。22時間の関門に間に合わないことが確定である。

ここまでの走行距離は87.3㎞。
大腿四頭筋がこれほど痛くなったのはUTMF以来かな。そして、いよいよ眠くなってしまう。ユガテの途中で寝転がる。おおっ、気持ちいい。こういうふうに寝ることはあまりない。ブルッと震えて目が覚める。そして歩き出す。しばらくはこれの繰り返し。
ユガテからは馴染みあるコースになる。ここから桂木観音エイドまでは覚えていない。睡魔はあるが、この程度ならいくらでも経験があった。ミスコースしないようにだけ気をつけた。でも、集中力はなかったな。
途中で夜が明けてライトをしまう。ライト点灯時間の9時間。電池は替えずに済んだ。ハンドライトは消灯していた時間があったから何とも言えないが、ガンビットが一晩もったのは今後の山行きに意味がある。
わずか10.5㎞を3時間58分、4時間もかけて歩いたのだった。何やってたのかなあ?
桂木観音エイド23時間12分。

このエイドで3周目の選手がいた。17人ぐらいが進んだよう。
今日の段階ではレベルが違い過ぎる。今回は15名の完走者が出たよう。素晴らしいことである。感服…

夜が明けると目が覚める。
モタモタと歩みを進める。頭が冴えて来ると反省会が始まる。何がいけなかったかの犯人探しである。
陽が出てくる。今日も暑くなりそうだ。
悶々とした気持ちでゴールしたのであった。

タイム25時間12分6秒。
距離は106㎞ということだったが、マイガーミンでは108.1km。
累積標高は5945mがマイガーミンで6723mだった。

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3時間以上も想定時間から超えてしまったのはショックである。こんなはずじゃ…とは言ってもこれが現実なのだ。

さて、これからどうするか?

今回、往復共、モーリーくんが送迎してくれた。モーリーくんもダメレースだった。
車中ではプチ反省会。
講習会・練習会・ネット・書籍etc…情報を取るのはそれなりに時間とお金がかかる。
ハセツネサブ10のランナーが『サブ10した時はこう練習した…』という話は参考になったよ。
助手席で『あ~あ』とふんぞり返っていたが、しっかり話は聞いていたのである。
by nao-yamaniiku | 2017-05-22 21:46 | 100マイルレース | Comments(6)
Commented by GO at 2017-05-23 20:41 x
naoさん、彩の国マイルお疲れ様でした!
スタート前にご挨拶出来て嬉しかったです。

直近のOTKの戦績から調子は相当上げているなと思っていました。
自分は力不足から3周回目には行けませんでしたが、2周目の
竹寺を過ぎて疲労からペースが落ちてきた辺りから「そういえばいつもこんな場面からnaoさんに抜かれてたなあ」と思いながら(時々振り返りながら)走っていました。(笑)

naoさんにとってはこんなはずじゃ...かもしれませんが、今回
自分の仲間も含めてまさかと思う猛者がリタイヤしました。
そんな中あのコースを2周回、25時間。
これでもうnaoさんの完全復活は誰の目にも明らかになりましたね。

再チャレンジは未だ胸中複雑で断言出来ませんが、もし出るなら又naoさんと挑戦したいですね。
次はハセツネに向けてよろしくお願い致します!


Commented by nao-yamaniiku at 2017-05-23 22:23
GOさん

惜しかったですねぇ。
もうちょっとで次の世界に行けましたね。

来年? もち挑戦ですよ。自分には敷居が高いレースですが、やってみます。

とにかくお疲れ様でした。
ちょっと休みながら、諸々考えまたスタートしましょう。
よろしくお願いします。
Commented by gura at 2017-05-23 23:55 x
レースお疲れさまでした!と書くだけではなんだか伝わりませんが、お疲れさまでした。
しっかり闘ってますね、さすがです。
それと、100マイルに挑戦し始めた頃、naoさんのブログでワクワクしていた時と同じ気持になりました。
また同じレースに参加したい、そんな気分です。
よろしくお願いします!
Commented by nao-yamaniiku at 2017-05-24 20:38
guraさん

ありがとうございます。
まあ、仕方ないですね。
また出直しです。
Commented by tazoe at 2017-05-24 21:12 x
あらためて、本当におつかれさまでした。
素晴らしいチャレンジを見せていただきました。

暑さを決して言い訳にしないところが実にnaoさんらしいですが、現実に選手が次々暑さで振るい落とされるにしたがって、どんどん順位が上がっていますね。
これが仮に100kの方だったら(※なんて言っても意味ないですが)、411人中59位のタイムでした。

2周目の桂木観音エイドで、他選手が棄権の相談をしているところ、「前に進むことしか考えていない」というのが格好いいです。
来年は完走、というのが私のかなり合理的な予想です。
Commented by nao-yamaniiku at 2017-05-25 20:04
tazoeさん

改めて応援ランありがとうございました。
本当に助かりました。
冷静に考えて完走は難しいです。でも、どこまで行けるか楽しみです。自分にとってそういうレースになりそうです。
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