相馬選手は昨年10月初め、還るべき場所に戻った。今日は遭難してから5年が経つ。
この5年間にトレイルランナーの事故は減ってないだろうね。つい先日もレース中に道迷いから行方不明になった選手がいる。残念ながら山を走る競技は、ある意味、死と隣り合わせ。狭いトラバースの絶壁を通る事も頻繁にある。何かの拍子に落ちてもおかしくない。
この1、2年で自分の力量を思い知った感がある。だから自分自身に『臆病になろうね』『慎重、緊張』と危険な箇所になると言い聞かせている。毎度、毎度の大岳山の岩場も同じ。これまで大丈夫だったから今日も…というのは通用しない。いつまでも自分の身体が同じではない。どうしても衰えて行くものである。まあ、いつでも最初の場所のつもりだね。
相馬選手の教え、"いつでも全力"の教えを破る時が来たようである。koumiの2週間前にトレニックワールドin外秩父を入れた。まともに走ったら2週後のkoumiに影響すること必至である。確かめたい事もあり、いわゆる"調整レース"である。
『ファンランとか調整レースとか、そういうのは嫌いです…』相馬選手談。
申し訳ございません…なのだ。
毎年、この日になると相馬選手を偲ぶだろうなあ。
つかの間、太陽が姿を見せた。途端に暑くなる。でも、すぐに雲に隠れてしまった。それでも夏がすぐそこに来ている感はあったな。